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高円寺の透ける本棚
2003年
内装設計/35m2
東京都杉並区高円寺のマンガ喫茶です。
35m2という狭い店内で窓はひとつだけという悪条件で、昼間でも窓から離れた場所ではとても暗い状態でした。しかし、しかるべき量のマンガ本を収納する本棚は必要なので、自然光や照明の光を通すような本棚を設計しました。背板を半透明の素材とし、本棚の後ろで読んでいる人のシルエットや照明器具を映し出すことにより、店内全体の圧迫感をなくしました。ソファやアンティークの椅子など、様々な椅子に腰掛けてマンガを心おきなく読める空間を提案しました。
手作り感のある雰囲気を大切にしたいというオーナのご意向もあり、細かい部分で様々な創作品を考案しました。新聞や雑誌を棚に収納するのではなく、手に取りやすいよう、自転車のタイヤチューブを利用した丈夫なゴムで壁に装着させました。トイレの照明は水道の蛇口からこぼれる水滴のように電球を取り付けました。